4月22日〜5月2日の間、佐世保及び九州西方海上において行われた西太平洋潜水艦救難訓練の一環として、4月23日〜24日午前の1日半にわたって、潜水艦救難医学シンポジウムが佐世保で開催された。発表者は、韓国、シンガポール、オーストラリア、米国及び英国海軍の軍医(シビルの研究者も含む)と海上自衛隊の医官で、歴史的展望も含め、興味深い内容が話され、多くの情報が得られた。発表内容は後日プロシーディングとして公にされる予定である。
主な議題は次のとおりである。
General review with historical perspective
Submarine survival consideration
Treatment of pressurized survivors
Medical equipments & medical support planning
日本高気圧環境医学会の新しい理事長が決まった。新理事長は、恩田昌彦日本医大教授で、近い内に正式に就任する予定である。なお、これに伴って、日本高気圧環境医学会事務局は名古屋から東京に移転する。
第36回日本高気圧環境医学会総会は2001年11月30日(金)12月1日(土)の両日、久留米医大救急医学教室加來信雄教授を会長として福岡市の「アクロス福岡」において開催され、活発な討論がなされた。
第16回日米天然資源会議潜水技術部会が2001年11月1日(木)〜3日(土)の間、ハワイで開かれた。この会議は日米の潜水関係者が集まって演題の発表形式で行われるが、その間の私的議論等を通じて多くの情報を交換できる有益な会議であった。
潜水医学に関する主要学会である Undersea & Hyperbaric Medical Society (UHMS) の2001年大会が本年6月14(木)-16日(土)の間、米国テキサス州サンアントニオにて開催された。多くの発表があったが、それに増して興味深かったのは、米海軍の減圧コンピュータの話だった。海軍の減圧コンピュータ開発に当たっての率直かつ有益な意見がオープンにされたことは、世の中の移り変わりを象徴しているようにも見受けられた。
第4回関東地区高気圧環境医学懇話会総会が東京国際フォーラム(有楽町)において平成13年6月23日(土)開催された。
海洋科学技術センター主催の浅海飽和潜水シンポジウムが平成13年2月15日(木)、横須賀市の横須賀プリンスホテルにおいて、ハワイ、台湾、韓国からの研究者も参加して開かれた。いつものことながら、韓国のパク教授とハワイのリン教授の講演は傾聴に値する。
「JAMSTEC2001 −30年の歩み、そして未来へ−」と銘打って、平成12年度海洋科学技術センター研究報告会が開催され、全地球規模での様々な研究成果が発表された。中でも、東京工業大学大学院理工学研究科教授 丸山茂徳氏による特別講演「生命と地球の歴史 −今までとこれから−」は雄大な構想に基づく素晴らしい研究成果をわかりやすく展開したもので、久しぶりに科学のダイナミズムを感じることができた。
日本高気圧環境医学会総会が日本医大森山雄吉教授を会長として平成12年11月10日(金)11日(土)の両日、日本海運倶楽部において開催されました。今回は11月11日(土)、12日(日)に同所で開催される第46回日本宇宙航空環境医学会総会(会長:海洋科学技術センター毛利元彦部長)と一部共催して開かれ、低圧曝露による減圧症や潜水後の高所移動に伴う問題と減圧症治療に関するシンポジウムが催されました。
平成11年7月21日〜8月1日にかけて、ナイトロックスを用いた送気式潜水の試験が清水沖で行われ、減圧症に罹患することなく試験は終了しました。この試験は日本潜水協会の委託を受けて、梨本一郎名誉教授と潜水技術研究センターが実施したものです。近年の港湾潜水は深度が深くなっている折から、ナイトロックスを用いて滞底時間を延長し潜水の効率化を図ろうとするもので、将来の発展が期待されます。
平成11年12月2日3日の両日、潜水と高圧酸素治療に関する日本で唯一の医学会総会が、海洋科学技術センター海洋生態・環境研究部部長の毛利元彦博士を会長として神奈川県総合医療会館(神奈川県医師会内)で開かれた。
なお、当方が発表した「レジャー潜水の安全性」については、話題の項に記載した。
平成11年6月5日(土)、0900〜1700の間、関東地区高気圧医学懇話会が東京有楽町・東京国際フォーラムG602において開かれました。主にスポーツ潜水に関する演題が数例ありましたが、中でも山崎内科医院の山崎博臣氏による「スクーバダイビングに於ける気管支喘息の適正の評価(ピークフロー測定の有用性を中心に)」と題する口演は、気管支喘息の疾患を有する人が潜ってよいか否か、往々にして判断に苦しむ判断に、力一杯息を吐いたときの最大流速を評価の基準として用いようとするもので、注目されます。