江田島も冬は寒い。雪だってたまには降る。正月は居残っていたことがないのでわからないけれど、多分同じように年が明けているのだろう。お屠蘇気分がさめると早速訓練だ。候補生学校では早朝暗い内にカッターを出して厳冬訓練が行われる。 | ||
雪の幹部候補生学校 俵写真館の絵はがきによる |
冬と言えばマラソン。江田島湾の入り口の津久茂小学校を起点として、チームマラソンが行われる。適当な組み合わせで3人づつのチームを作って競いあう。小学生が多いけれど、大人の部もあり、家族対抗のようなものにもなる。走った後の海風が心地よい。隣の大柿町では、ミカンマラソンと銘打って、大規模な大会が開かれ、県外からの参加者も多い。 | |||
写真は小学生の部。寒さに負けず元気いっぱいだ
|
広島名物はカキ(牡蠣)。江田島の周囲にも至る所にカキの養殖筏がある。カキの水揚げは冬場が最盛期。カキ打ちといって、金属の鎌とへらの中間のようなもので、殻を取り除く。猫の手も借りたいくらい忙しい。このアルバイトに携わる奥様方も多い。
冬は漁師さんも忙しい。でも一月のある期間だけは漁をしない。それは親鸞聖人のご命日の日だ。さすが浄土真宗が盛んなところだけあって、守るべきはしっかり守っている。
予期しなかったことは、江田島から意外に簡単にスキーに行けることだ。朝一番のフェリーに乗れば、芸北(安芸の北の意味で広島の北部のこと)のスキー場でたっぷり遊べる。スキー場や船で知った顔にばったり出会うことも珍しくない。
なんだかんだと言っても冬も終わる。広島市に一番近い江田島の北部、切串(きりくし)には潮花園といって個人の椿園がある。色とりどりの椿の便りを聞くようになれば、春はもうすぐそこ。